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石綿・アスベストの有害性と現状

特徴

 アスベストは、溶岩が冷えて固まるうちに、結晶が細長く成長して繊維状になった鉱物で、主成分はケイ酸マグネシウム塩。日本語では、「いしわた」「石綿」と言いますが、英語では「アスベスト」です。化学薬品に強く。熱にも強く、繊維状なので布のように織ったり、糸に加工が楽です。天然に広く産出する為価格が安い。 繊維一本の太さは髪の毛の1/5000で、中空針状構造です。この微細な繊維が積み重なった状態ミセル構造体で使用しています。擦ると簡単にミセルが開錠され、空中に飛散します。繊維は疎水性で水に馴染まず何時までも漂っています。吸い込むと細胞に刺さり、体外に排出されません。中皮腫や肺がんの原因となります。

アスベストの有害性

 アスベストは、吸い込んでから発病まで長い潜伏期間があることから「静かな時限爆弾」とも呼ばれています。日本には1969年以降、カナダや南アフリカなどから輸入され、総量は1000万dに及びます。今は、時限爆弾が爆発し始めた状態とも言える。中皮腫は、アスベストを吸い込んでから30〜40年後に発症します。東京五輪のころ吸った爆弾が今、破裂し始めています。40年までに10万人が中皮腫で死亡すると推計しています。海外での実績より、アスベスト170トンにつき1人が中皮腫で死亡していた結果から推計しています。
 石綿の大半が、建材ボードとして身近に存在します。毎年120万戸が解体され、石綿含有ボード類が300万d廃棄されます。解体・破砕時に石綿が一気に飛散する事が危惧されます。日本は人口が過密であり、危険性は高いと思われます。

アスベストの現状・用途

 用途は幅広く、耐火や断熱、吸音のために、建物の鉄骨や天井、壁にセメントと一緒に混ぜて吹き付けられたほか、劇場などではアスベストで織った防火カーテンが使われています。薬品や熱に強いうえ密着性も高いことから、化学プラントや原子力発電所の配管の継ぎ手のパッキンにも使われています。 身近なところでは、魚焼きの網や、トースター、ヘアドライヤーなどの電化製品の断熱用材料にも使われています。接着剤や日本酒醸造のフィルターなどにも使われ、用途は3000種類にも及びます。

特別管理物質:非飛散アスベスト含有物

 石綿協会の統計では、石綿含有5%以上の含有建材として、4340万ton 40億m2を定量化。
 平成7年1月から1重量%以上の石綿含有建材が”a”マークの表示が必要となり、飛散防止対策と、ラベリングが必要となります。更に1%以上含むアスベスト材を管理する義務があります。今は、この規制を遵守している所は少ないようです。
 1%以上含有石綿建材の数量は、数億トンに膨らむものと推定できます。国は、破砕せずに埋め立廃棄の指導をしていますが、自治体にとって非常に重い課題であり、遵守されるかどうか疑問です。


石綿障害予防規則が20057月施行

解体・除去までの規則例です。運搬・中間処理場・最終処理場での規則が徹底していません。不法投棄の温床にならないよう、数億トンのアスベスト含有物のサイクルを踏まえた技術革新が必要です。更に省庁間・自治体・業界の協力が必要となります。

1.        石綿の有無を確認する事前調査。    2.        飛散防止の方法を示した作業計画書。

3.        労働基準監督署への事前届出。      4.        教育。

5.        作業専任者の選出。              6.        作業場の隔離と立ち入り禁止。

7.        散水による湿潤化。              8.        防塵服・マスクの着用。